茶事

正午の茶事_正客編(制作中)

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正午の茶事

席入りまで

玄関
●開始予定時刻の15分前には到着する。
●玄関に撒き水がしてあれば、準備ができているということなので、呼び鈴を鳴らさずに入って行く。
寄付き・待合
●待合に入って待つ。
●自己紹介。「正客を務めさせていただきます。よろしくお願いします」
●詰めにもあいさつ。「よろしくお願いします」
●会費と手土産を集めて袱紗をかけておく。詰めに渡す。
●半東が汲み出しを持って来たら、「ご一緒に」と連客に言って飲む。
●飲み終わったら、「それでは」と言って、露地へ。
露地
●座って待ち、亭主が来たら、正客は数歩前に出て無言で礼。
●亭主が戻るのを見送ってから、元の場所に座る。
●一息ついてから、「お先に」と言って、つくばいへ。
●草履を履いたら、次客のために草履を揃える。
つくばい
●ハンカチを左の石の上に置き、右手で柄杓をとる。
●掬った水で左手を清め、左手に持ち替えて右手を清める。
●再び右手に持ち替えて、左手に水を乗せ、口を清める。
●柄杓を立てて、残った水で柄を清め、柄杓を元どおりにおく。
●ハンカチで手を拭き、立ち上がる。扇子を出し、右手に持って茶室へ。

席入り

●扇子を置いて中を眺め、入室。
●掛け軸を見たら、斜めに横切って釜を見る。仮座で全員が掛け軸を見終わるのを待って、正客の席へ。
●亭主が障子を開けたら、「どうぞお入りください」と言って、扇子を出して一歩前へ出る。
●「本日はお招きいただき、ありがとうございます。大変楽しみにしてまいりました」と言って、礼をして戻る。
●次客以降も挨拶が終わったら、再び一歩前へ。
●「路地も掃き清められていて、大変清々しく、つくばいの風情も大変結構でございました」
●「また待合では香煎茶をありがとうございました。温まりました」
●「本席でございますが、お軸は?」
●亭主が説明を終わると、「それではお炭を」というので、無言で礼。

初炭

炭点前
●亭主が釜を上げたら、釜の作や形を尋ねる。亭主は答えながら炭点前を進める。
●亭主が初掃きを始めたら、次客に「お先に」と言って、炉縁へ。
●点炭の時に詰めから戻って行く。
香合
●亭主が香合の蓋を閉めたら、「お香合の拝見をどうぞ」と言い、香合が出たら、縁内に預かっておく。
●亭主が退室したら香合を縁外で拝見。次客へは縁内で送る。
●お詰めが香合を戻して来たら、前に出て受け取り、香合を返す。
●亭主が入って来たら、「結構なお香合をありがとうございます。このお香合は?」と訊く。
●亭主が答えたあと、「それでは粗飯を」と言うので、一礼。

懐石

●亭主が膳を持って入ってくるので、一歩進んで待ち、亭主が座ったら両手で受け取り、持ったまま一礼。
●膳を置いて一歩下がり、次客に「お先に」と言って、膳を半かけに取り込む。
●全員に配膳され、亭主が「お箸をお取り上げを」というので、黙礼。
●茶道口が閉まったら、「それではいただきましょう」
●全員揃って、飯碗と汁椀の蓋を両手で取って、左手の飯碗の蓋に汁椀の蓋を伏せて重ね、右に置く。
●箸をとり、飯碗を左手に、一口。汁椀を取って一口。これを繰り返す。
●食べ終わったら、箸先を膳の左縁にかけ、両椀の蓋を取って、両手で同時に蓋をする。
初献
●亭主が酒をつぎに来る。食べ終わっていなくても蓋をする。
●正客の前に来て勧めたら一礼し、次客に「お先に」。
●盃台ごとおしいただき、盃を全部手前におろし、一番下だけ残して、盃台に戻し、次客に縁内で送る。
●盃を取り上げ、亭主についでもらい、飲む。
●盃を向付の右に置き、向付を取り上げ、左手に持って箸をつける。
ご飯と汁椀のおかわり
●亭主が飯器を持って来て、正客の前に置き、「おつけしましょう」と言うので、「どうぞおまかせを」と辞退する。
●亭主が「ではお汁をおつけいたしましょう」と言うので、「恐れ入ります」と言って、汁椀を盆に乗せる。
●飯器の蓋を取って、上向きにして次客に手渡しで送る。
●飯碗の蓋を取り右に置き、飯器を左手で抱えるように持ち、飯を自分の分だけつぐ。
●飯器を次客に手送りで送り、飯碗に蓋をして待つ。
●亭主が汁椀を持って来るので両手で受け取り、置いておく。
●亭主が詰めに汁椀を渡し、退室したら、また食べ始める。
煮物
●ご飯と汁椀を食べ終えた頃に亭主が煮物を持って来る。
●正客の膳の向こうに置くので、一礼。
●次客以降の分も配り終え、「どうぞ温かいうちに」と言ったら一礼。
●両手で煮物椀を取り上げ、左手のひらにのせ、右手で蓋を取り、膳の右向こうに置く。
●食べ終えたら、蓋をして、膳の向こうに置く。
第二献
●亭主がお酒を持って来る。煮物が途中なら蓋をして待つ。
●次の焼き物は向付の器に取るので、向付はこの頃に食べ切っておく。
焼き物
●亭主が焼き物鉢を正客の前に置き、「どうぞお取り回しを」というので、一礼。
●次客に「お先に」と言って、鉢を取り上げ、左手に乗せて、右手で向付の器に一切れ取る。
●鉢は次客に手送りする。
進肴
●焼き物と同様。
二度目の飯器
●亭主が飯器を持って来るので、今回も「どうぞおまかせを」。
●亭主が汁替えを勧めるので、「もう十分いただきました」と辞退する。
●亭主は茶道口にさがり、「水屋で相伴させていただきますので云々」と言うので、「お持ち出しの上で、ご一緒にいかがでしょう」と言う。亭主は辞退する。
●茶道口が閉まったら、飯器の蓋を取って、次客に手送る。
●飯碗の蓋を取って右に置き、今度は十分についで、次客に回す。飯碗に蓋をして待つ。
●詰めがつぎ終わったら、「最後に湯漬けが出ますので、一口だけ残して置いてください」と言って食べ始める。
●詰めから焼き物鉢が来たら、拝見し、次客に回す。
●煮物椀を食べたら、ティッシュで清めておく。
●亭主が頃合いを見て器を下げに来る。「お相伴いたしましたが、不加減で」と言うので、「まことに結構に戴きました」と言う。
小吸物椀
5●亭主が小吸物椀を持って来て、煮物椀を下げる。次客以降も配った後、「どうぞお吸い上げを」と言うので、一礼。
●椀を取って左手に乗せ、蓋を椀の置いてあった場所に置き、箸を汁の中で洗い、吸い切る。
●蓋をしてもとの場所へ。5
八寸
●亭主が八寸を持って来るので、酒をついでもらう。
●飲んでいる間に、亭主は小吸物椀の蓋に海のものを乗せる。5
千鳥の盃
●亭主が「どうぞお流れを」と言うので、「どうぞ別盃(べつばい)のお持ち出しを」と言う。
●亭主は次客以降も同様にした後、正客の前に再び座る。
●亭主が「ぜひに」と言うので、懐紙を出して盃の縁を軽く拭き、盃台にのせて正面を向こうに回して亭主に差し出す。
●亭主は次客に酒をついでもらう。
●この間に正客は、八寸をひきよせ、数枚重ねた懐紙を出して右向こう角を折って、海のものと山のものを乗せて亭主に勧める。八寸の向きは亭主の方に替えておく。
●亭主が詰めまで行った後、正客前に戻り、盃を返すので、酒をついでもらって飲む。
●飲んだら、懐紙で拭いて、盃台にのせ、亭主に出し、亭主に酒をつぐ。
●燗鍋を亭主に向けて置き、「どうぞご納杯を」。
●亭主が「それではこれで納杯させていただきます」と言うので、「どうぞお湯を」と言う。
●亭主が八寸などを片付けて水屋に下がる。
●客一同は、小吸物椀をティッシュで清め、膳の正面に置く。
湯斗・香の物
●亭主が湯斗と香物鉢を持って入り、配る。
●亭主が茶道口から出て行く時、「お湯が足りませんときはどうぞお手をお鳴らしを」と言うので、「ことによりましては」。
●茶道口が閉まったら、湯斗の蓋をとって次客に仰向けに手送る。
●次礼をして香物鉢を左手に乗せ、香物を向付にとる。
●飯碗、汁椀の蓋を同時に取って右に置く。
●湯斗の取っ手の中に左手の親指を入れて持ち、湯の子掬いで飯碗、汁椀に入れ、次客に手送る。
●たくあんで飯碗をさらって食べる。5
後始末
●食べ終わったら、汁椀のお湯で箸を清め、その湯を飯碗にあけて飲む。
●その後、両椀の蓋、椀の中、箸先、向付の順にティシュで清める。箸は膳の右縁にかけるように置く。
●飯碗の蓋は仰向けにし、盃を蓋の上に乗せておく。
●連客も終わったのを見計らって、目で合図をし、一斉に箸を落として音を鳴らす。
●亭主が音を聞いて入って来て、「どうもお粗末さまでした」と言うので、「ごちそうさまでした」。
●亭主が膳を下げに入って来る。正客は膳を向こうに出して一歩進んで亭主に渡し、一歩下がって主客一礼。
主菓子
●亭主が縁高を持って入り、正客前におく。茶道口まで出たら総礼。
●亭主「席を改めとうございますので、中立を」 正客「それでは中立させていただきますが、ご用意が整いましたらお鳴りもので」 亭主「ことによりましては」
●次客に「お先に」と言って、縁高をおしいただき、最下段を残してずらし、楊枝を一本いれて、上の段を次客に回す。
●菓子を懐紙の上に取り、器を次客に送る。
●一同で菓子をいただく。

中立

●食べ終わったら、次客に「それでは」と言って、掛け軸、釜の順に見て、にじり口から退室。この掛け軸はこの時が最後の見る機会である。腰掛け待合へ。
●座って待ち、銅鑼がなったらしゃがんで静かに聴く。鳴り止んだら座り直す。
●「お先に」と言って、つくばいへ。
●つくばいでは初入りと同じ。

後入り(濃茶と薄茶)

●初入りと同様。掛軸は新しいものになっており、花入もある。
●掛け軸、水指、釜の順に見て席につく。
濃茶
●一口飲んで挨拶のとき、お茶、お菓子のことを聞いた後、花や花入について訊く。
●詰めが吸い切った時、茶碗の拝見を請う。5
薄茶
●通常通り。

最後の挨拶

●薄茶のあと亭主が退室し、また入って来て、一人ずつ挨拶。「本日はおもてなしにあずかり、まことにありがとうございました。大変楽しく過ごさせていただきました」
●お詰めの挨拶のあと、一歩前に出て、「どうぞお見送りはご無用に」
●亭主が茶道口を出た後、連客に「今日はありがとうございました」と言って、床の間、炉辺を拝見のあと、退室し、待合へ。
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  1. 中川純一 より:

    今月から、月に1度茶道を習いにいってます。ネットやNHK見て、何となく分かってましたが、一挙手一投足全てに、さり気ない意味があり、洗練され、無駄のない動きであることを実感しています。全ての人が少しくらい齧るべきものだと思いました。
    続きも完成させて欲しいです。

    • tadanokinshu より:

      コメントありがとうございます。
      しばらく更新する余裕がなく、制作中のまま放置しておりました。
      毎日たくさんの方がこのサイトをご利用くださっているので、更新も頑張ってまいります。

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