●香合は炭斗に入れずに、小さい盆に乗せておきます。
●炭斗の中には、香合以外は通常の炭手前のとおりに道具を組みます(香合台も)。
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炭手前
- ●「後掃」までは通常の炭手前初炭の手順でおこないます。
●通常の炭手前初炭では「後掃」のあとお香を火に焚べますが(「掃いて香たく」)、盆香合では、ここで灰器を持って下がり、香合をのせた盆を持ち出します。
※炉では、「後掃」のあと、炭斗を釜の下座に置いてから、灰器を持って勝手に下がります。盆香合は、左手は盆、右手は香合に添えて持ちます。
●持ち出した盆香合は、風炉では炭斗の前、炉では炉の下座に置いて炉正面にずれます。
●両手で香合を取り、蓋をとって盆に乗せ、お香を火に入れ(風炉では手で二個。炉では、練香なので火箸を使います)、蓋を閉めて両手で盆に戻します。
○ここで正客から「お香合の拝見を」。
●盆を持って客付きに回り、右繰りして出します。一膝下がって、両手をついて控え、正客が取りに出るのを待ちます。
○正客は取りに出て、縁外の右方に置きます。
●亭主は一膝進んで、釜に鐶をかけ、釜を上げた位置まで寄せ、鐶をはずし、一旦下がって、水注ぎを持ち出します。
※炉では、鐶をかける前に炭斗を炉の右に戻しておきます。 -
水注ぎ
- ●後炭同様に、釜に水を注ぎ、釜蓋、胴を拭いて、水注ぎを持って下がります。
○亭主が釜を拭くところで、正客は次礼をして盆を正面に置き、古袱紗を出して拝見します。
●亭主は再び入り、釜をかけ、炭斗を持って下がります。 -
拝見の挨拶
- ●香合が戻ると、亭主は入り、拝見の挨拶。
●挨拶が終わると、盆を持って下がり、茶道口で一礼します。
※初炭で盆香合をおこなった場合は、後炭では別の香合を使います。